入試の点数操作が発覚したときに僕が感じたこと
おはようございます。
一般社団法人メディネクトの池田恒夫です。
今回の問題は、医師の方々の労働環境がいかに深刻なのかを感じるきっかけになったと思っています。
医師にとってどんな労働環境が好ましいのか。
なにが問題で、なにを改善していくべきなのか。
こうして問題が発覚した今、医師の働き方改革について改めて考え直さなくてはなりません。
東京医科大学による入試の点数操作問題
2018年の受験者数10,010人。
この数字は、2018年に医師国家試験を受験した人数です。
毎年たくさんの医学生が国家試験に臨んでいます。
そのなかで発覚したのが、東京医科大学による入試の点数操作問題です。
女性受験者・三浪以上の男子受験者を対象に、点数操作をしていたという事実が問題になっています。
本来であれば試験は公平に実施されなれなければなりませんが、
「女性は出産、子育てなどで穴をあける」という点から意図的に合格率を操作されていたという内容です。
点数操作によって医師の道を諦めてしまった人もたくさんいるはず。
その方々の気持ちを考えるとすごく複雑です。
女性医師が働きやすい労働環境を整える方向に進んでいくことが本来は望ましいはずですが、なぜ点数操作をする方向に進んでしまったのでしょうか。
医師が抱える労働環境の問題
医師の方々は本当に多忙です。
今回の東京医科大学が行った点数操作は許されることではありません。
しかし、医師の労働環境において、点数操作をして男女の割合をコントロールしなくてはならない現状があるのも事実です。
医師の労働環境にも問題が山積みであることを忘れてはいけません。
この問題を知ったとき、多くの人は男女差別だといいました。
僕自身もそう思っている部分もあります。
男女関係なく、優秀な方はたくさんいるし、その点に関して優劣をつけるのはどうなのかと。
しかし、この問題はそんな単純ではないと様々な記事を読んでいて思います。
「制度を動かす上層部に女性が少ない」というのは根本的な問題な気がします。
— 池田 恒夫@医療情報2.0 (@2neo_1keda) 2018年8月5日
一定割合でいれるべきだと思います。
男女でみる視... #NewsPicks https://t.co/mw3AbwqNPg
一般人の目線と医師の目線は異なる部分もたくさんあります。
— 池田 恒夫@医療情報2.0 (@2neo_1keda) 2018年8月8日
実際に医師の方々は現場でこの問題に直面している。
医師の方々がど... #NewsPicks https://t.co/L5Bx7DIyjF
医師の方々の労働環境を整えない限り、点数操作をやめたところで内情は変わらない。
女性医師にとって働きやすい環境を整えない限り、日本では女性医師を増やすことはできません。
女性医師が働きやすい環境を整備する
実際に労働環境を変えよう改革をしている先生もいらっしゃいます。
医療は診療科が多岐にわたるので、全てが同じ方法でいいわけではありません。
でも、実際に行動にしている先生がいるというのはすごく大切なことだと思います。
「我々世代が味わった辛さを後輩には引き継がせない」って言葉がすごく印象的です。
人命を預かるからこそ、医師の労働環境には気をつけなくてはいけません。
本人の健康はもちろん、長時間労働が続けば医療の質も低下します。
患者さんにベストな医療を提供するには、医師自身の健康も大切です。
本記事にもあるように、医師の働き方改革をしていくうえでは、国・行政・国民の協力が必要不可欠です。
女性医師が働きやすくなるための改革、制度が必要ですね。
— 池田 恒夫@医療情報2.0 (@2neo_1keda) August 4, 2018
双方にとって良い労働環境を整えることが大切。
すぐにできることではないかもしれないけど、チャレンジすべきことだと思います。#医療環境 https://t.co/jeNmYvH5qG
それぞれの立場でできることは違います。
今の現状を変えるのはそう簡単ではありません。
でも、チャレンジすべきことです。
最後に
今まで普通だった長時間労働を見直すこと。
それはどの業界でも同じことです。
- 自分が経験したんだから君もやりなさい
「良くも悪くも、今ままでの慣例を押し通してしまう」
- 自分が経験したことと同じことを後輩に経験させてはいけない
「新しく築く部分が多くあるので、時間・予算が必要になる」
良い部分があるのと同時に悪い部分もある。
なにを変え、なにを変えないかっていうことを常に考えないといけません。
人命が関わる医療において、そういった意識は特に大切です。
医療においての働き方改革では、後者の取り組みが今後必要になってきます。
「少しづつでも変わること」
男女関係なく、医師の方々が働きやすい労働環境をつくる。
チャレンジする価値は大いにあるはずです。
読んでいただきたい記事
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今日はこのへんで終わります。
ありがとうございました。
一般社団法人メディネクト
代表理事 池田恒夫