〈ワールドカップ速報〉昨日の試合を観戦して感じたこと
こんにちは。
一般社団法人メディネクトの池田恒夫です。
日本対ベルギー戦は観戦しましたか?
夜中にも関わらずすごい視聴率だったようです。
注目の高さが伺えます。
そのくらい熱戦でした。
惜しくも負けてしまいましたが、当初の下馬評を覆し、その逆境に立ち向かい打ち勝った日本代表に改めてお疲れ様でしたといいたいです。
逆境をバネにしたときの強さ
開催直前までの世間の反応をみると、今回のW杯は今までよりも国民の関心度が低かったように思います。
思ったような結果が出ていない、格下相手に敗戦したりとなかなか期待に応えられなった期間が長かったことが要因としてあげられます。
W杯直前での監督交代劇も懸念事項としてあげられていましたね。
引退後はサッカーのことをほとんど語らない、中田英寿氏もいっていました。
「開催2ヶ月前に監督が変わっても、監督自身ができるとは限りなく少ない」
「選手がいかにまとまってできるかしかない」
本当にその通りかもしれません。
監督が変われば方針も変わります。
短期間にできることはそこまで多くないのかもしれません。
でも、結果として選手の絆が強まったからこそ今回のベスト16があります。
監督が直前で変わっても結果を残した日本代表はすごい。
その逆境が日本代表の結束を高め、そしてまたひとつ強くしたのだと思います。
世界の壁
日本もすごかったです。
しかし、それ以上に世界ランキング3位の意地をみた気がします。
2-0になった時点でベルギーが日本に勝利するには3点が必要な状況。
ベルギーは残り時間25分間で3点をとっています。
そんな劇的な試合ってなかなかないんじゃないかって思いながら観戦していました。
後半アディショナルタイムで逆転。
本当に見事としかいいようがありません。
これが世界の壁なのかってことをみせられたような気がします。
早く日本もここまでいって欲しい。
ベルギーが実施したサッカー改革
もともとベルギーはサッカーが強かったのでしょうか?
実際は違います。
ベルギーのランキング推移は以下のような感じです。
2009年時点では世界ランキング66位です。
日本はどうでしょうか。
2009年時点で世界ランキング43位です。
日本の方がランキングは高かったんですね。
正直驚きました。
では、急激にランキングが上がっているベルギーと緩やかに下降している日本の違いはなんでしょうか?
それはサッカー改革です。
日本は島国ですから共通言語は日本語のみになります。
しかし、ベルギーは違います。
ドイツ、フランス、オランダ、ルクセンブルクに囲まれ、移民を含めていろんな人種がいるのがベルギーという国です。
共通言語はベルギー国内だけでも3ヶ国語存在します。
ドイツ語、フランス語、オランダ語。
各言語を話す人たちは時代背景、風習、考えも違います。
民族間によっては非常に仲が悪いともいわれています。
実際に代表選手間でコミュニケーションを図るときは言語が違うようです。
チームスポーツの場合、この問題は非常に大きい。
試合中にあれだけのコミュニケーションがあるからこそ、言語、考えが違うだけでもチームの統率をとることは難しくなる。
それが今までランキングが低迷していた理由だとベルギーのサッカー関係者は番組でいっていました。
では、具体的にはどんな改革を実施したのでしょうか?
フランスとオランダの融合
非常にわかりやすくまとめられています。
大きな転換ポイントは、システムの統一を目指したこと。
これだけの人種がいるのにも関わらず、国内リーグのなかでシステムが異なるものを統一しようというのはものすごいことです。
ロールモデルを示し、そのシステムを適応させることで民族間にあるシステムの混在を防ぐ。
年代別で推奨するマイルストーンを変えることで、トータルのレベルを向上させていくという育成計画まで実施しています。
何よりも年代を超えて代表に加入してもシステムが統一されていれば、年齢に関係なく適応することができる。
それらの育成を幼少期から実施してきた今の代表メンバーは、ベルギーが実施した改革の成果を証明しています。
日本に必要なことってなんだろう
これも中田英寿氏が番組内でいっていました。
ど正論。
— 池田 恒夫@医療情報2.0 (@2neo_1keda) July 1, 2018
中田氏が日本代表について語ってる。
スポーツ選手のなかで一番好き。
短期間では意味がない。
積み重ねができないってのが本質捉えてて、やはり日本を代表するレジェンドって感じ。https://t.co/ac92wkEcQB
「短期間で変わってしまう日本代表監督では積み上げることが難しい」
「もっと中長期目線で監督を固定することで積み上げができ、確固たる日本サッカーの基盤ができる」
確かに海外の代表監督に比べ、日本代表の監督は頻繁に代わります。
監督が頻繁に変わることで積み上げができないのと同時に、選手にとっては相当なストレスがかかっているはずです。
それは今回に関しても例外ではありません。
さらなる発展をするためにも信頼できる監督に次のW杯、その次に至るまでの長期政権を任してもいいのかもしれません。
今でいえばそれは間違いなく西野監督です。
最後に
今回は惜しくもベスト16でしたが、それ以上にも進める実力があると日本代表は証明してくれました。
絶対に負けるっといわれていた日本代表が逆境をバネにしてベスト16を勝ち取り、日本国民が熱狂しました。
本当に素晴らしい。
日本の底力を次のW杯でみたいですね。
改めてベスト16おめでとうございます。
そして、お疲れ様でした。
今日はこのへんで終わります。
ありがとうございました。
一般社団法人メディネクト
代表理事 池田恒夫